市街化区域と市街化調整区域の違い

都市開発に対する姿勢が異なる

市街化区域は法律において「すでに市街地を形成している区域及びおおむね十年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」と定められています。市街化を積極的に進める地域であり、住宅や商業施設などが集中して建てられているのが特徴です。一方で市街化調整区域は「市街化を抑制すべき区域」と定義されていることから、市街化区域とは反対の環境と言えるでしょう。市街化調整区域が設けられている理由として農地の保護が挙げられます。農地を安易に宅地へ変更すると国内の食料自給率が低下します。また、一度開発した土地を再び農地へ戻すのは非常に困難であり、重大な環境破壊に繋がるおそれもあります。市街化調整区域を設けるのは食料自給率と自然環境への悪影響を減らす意味があるのです。

市街化調整区域の物件に関する問題点

市街化調整区域にある物件は安価で販売されていることが多く、お得なイメージがあります。しかし、実際に購入しても家を建てたりリフォームを行うのは容易ではありません。市街化調整区域では建設やリフォームなどを行う際、自治体に申請して許可を得る必要があるためです。住宅の増築を例にしても建蔽率や容積率に厳しい規制が設けられていることが多く、希望通りの増築を行うのは難しいと言えるでしょう。また、市街化調整区域は電気やガス、上下水道などのインフラ設備が整っていないことも珍しくありません。商店や学校などの施設から離れていることも少なくないので、必ずしも住み心地の良い環境とは言い切れないのです。販売価格が安い分、相応のデメリットがあります。